ぽんしゅ館データ「酒蔵物語」とは、酒蔵さんとの話の中で印象的だった事、面白かった事をメモ書きしたものです。
少し乱暴に書き並べていますがご了承ください。

マスカガミ

ますかがみ
創業1892年
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主な銘柄/萬寿鏡
新潟県加茂市若宮町1-1-32

勝ち取った日本酒の正義
《普通酒の品質を上げる》

普通酒ほど品質を大事にする。米は100%新潟県産だが産地呼称には普通酒の基準がないので入っていない。
以前酒蔵は小売店に売ってもらうためにマージンという慣習があった。だから小売店は酒の良し悪しではなく儲かる酒を優先した。蔵は必然的に原料などコストを下げ酒を造る。将来を不安に思った小売店から「いい酒を造ってほしい。いい酒を造ってくれば俺たちが売る。」 という声が…前代これに賭ける。他の小売店さんから見放されることも十分あるわけで、現蔵元が大学生の時に父が訪ねて来て「お前には酒蔵を残してやれないかもしれない。」と覚悟の相談があった…。

先代の父の決断はこの蔵の未来をつくっただけだはなく、新潟の日本酒の未来を創る事にもなったと思います。儲けも大事ですが「いい酒を造りたい」その思いは、儲けより も上にあったという事です。